更新日:2022/12/29
私は2級建築士の製図試験を2回受けています。(2回目で合格しました!)
仕事で図面を手書きすることもないので、製図試験の為だけにいろいろと道具を買いました。
その中で買って良かったと感じたのも、必要無かったもの、代用品でなんとかなったものなどを今後受験される方の参考にまとめたいと思います。
※平行定規とか、シャーペンとか、基本的なものは省いています。
最初に確認すること
忘れがちですが最初に試験会場の机の広さを調べてみましょう。試験会場ガチャと言われるくらい会場によって机の広さにはかなり差があります。
2021年、2022年の兵庫県の会場だった神戸市外国語大学は中学、高校の授業で使うような机で試験となりました。
サイズが小学生向けですけど、こんなイメージです。
平行定規以外、机の上には置けません。道具は机の中に入れていました。
製図道具を置くスペースがあるか、置くスペースを作り出せるかを確認してからの購入をオススメします。
買ってよかった道具
・バンコの三角定規
テンプレート、1/100、1/200の目盛りが付いている非常に便利な三角定規です。大きめのものと小さめのものがあります。
大きい方

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小さい方
1つで良くない?と思うかもしれませんが個人的にはテンプレートが使いにくいと感じていました。なので使いたい穴径、四角のサイズなどを全てを三角定規で網羅するには大小の2つとも必要だなーと言う感じです。
小さい方の存在を試験直前まで知らなかったので買っていませんが、前から知っていたら両方購入していたと思います。
・フローティングディスク
これがあるのとないのとでは仕上がりの綺麗さが違いますので、三角定規やテンプレートに付けることをオススメします。
ただ以下のようなデメリットもあります。
・図面の端に引っかかる(酷いと図面がズレる)
・摩擦が少なく製図板の傾斜で手前にスライドしてくる
これは結構ストレスです。嫌すぎて付けたあとすぐに外したりもしました。それでも最終的には付けて試験に挑んでいます。そういうものだと慣れることが大事です。
・字消し板
消しすぎによる書き直しを防げます。試験本番は緊張して間違いやすいですし、図面の汚れや線の乱れが練習のとき以上に気になりました。
余計なミスを減らすためにあった方がいいと思います。図面が透けて見えるメッシュタイプもあるようです。使っていないので使い勝手はわかりませんが・・・。
・手袋
手汗で図面が引っ付く、図面が汚れるといったストレスを解消するために付けていました。2回受験してどちらでも試験官からの指摘は無かったので、たぶん使用上の問題は無いんだと思います。
私は100均で買った綿の手袋(普通の手袋)を使いましたが、製図用の手袋もあるようです。
Twitterで指先が出て肘まで覆えるタイプの手袋?を使っている方も見たことがあります。園芸用とかかもしれませんが、使えるものならなんでもいいんじゃないかなと思います。
・両面テープつきゴムシート
こんな感じのものです。
ホームセンターで購入して、カッターで切って使いました。
私が使用していた平行定規はステッドラーのマルスライナーですが試験会場の机が狭くて標準で付いている滑り止めのゴムが机からはみ出してしまい、意味のない状態になっていました。
受験の初年度は試験会場に入ってから気づいたので、ゴムを外して位置調整をしましたが再粘着出来ない可能性もありますし、外れやすくもなります。結構博打でした。
安定感を出すために練習時から多めに付けたり、本番では予備として持っていくと安心です。
机がガタガタする場合は机の脚に挟むという使い方もあります。
買って失敗した道具
・でかい勾配定規
RCの試験なら不要です。
木造の試験でも使うタイミングがかなり少ないので、最悪無くてもゴリ押しは可能です。練習してみて必要だと感じたら購入するくらいでもいいと思います。
大きすぎると取り回しが難しくなるので、買うなら小さめのものをオススメします。
私が買ったものはこちらです。使えないわけではないですが扱いにくかったです。
使っていないのでなんとも言えませんが、たぶんサイズはこれくらいでいいと思います。
・まとまるくん(消しゴム)
消しカスがまとまってくれれば使い勝手いいかなーと思って買いましたが、摩擦が強すぎて使いにくかったです。試験ではMONO消しゴムを使いました。
買ったけど使わなかった道具
・三角スケール
三角定規やテンプレートに1/100、1/200の目盛りが付いていたりするので、三角スケール無しでをなんとかなっていました。
・ペンタイプの消しゴム
100均で購入して練習では使用していましたが、だんだん普通の消しゴムだけで対応できるようになりました。字消し板を使えば細かい箇所も消せますし・・・
代用品でなんとかなった道具
・刷毛(製図用)
製図用の刷毛じゃなくてもいいのでは?と塗装用の刷毛を100均で買って使いました。
ゴミを払い除ける用じゃないので使い勝手は製図用に比べると劣りますが、私はそこまで気になっていませんでした。
息でフーってするからいらん!って人はそれでもいいと思います。私もその予定でした。
受験がコロナ禍でマスク着用必須だったので仕方なく買った感じです。
製図用の刷毛はこちらです。
・角消しゴム
練習で使っているうちにどうせ丸くなるので、試験直前に新品の消しゴムを100均で買いました。
新しい消しゴムは割れやすいイメージがありますが、割れたら割れたで角が増えるからいいか!と割り切っていました。
買わなかったもの
・製図用テープ
平行定規に付属のマグネットでなんとかなっていました。
消しゴムで消す時にズレることもありましたが、そんなに頻繁にずれたわけではなかったので買うかどうかは本当に人それぞれだと思います。
練習してみて、やっぱ必要!!となってからの購入でもいいと思います。
番外編
・エスキス用紙、矩計図の練習用紙
よく見るのはこちらだと思います。
これが悪いと言う訳ではありません。ただ試験課題の発表後や学科試験直後は購入が集中するため、すぐに届かなかったりします。
私が買おうと思ったタイミングでお届け日が2週間後になっていて、そんなに待てないよ・・・と別の用紙を探した結果、こちらを見つけました。
4.55mmは汎用性がないためでしょうか、さすがにありませんでした。製図用のもオキナのも両方とも使いましたが、全く気にならなかったので使い勝手はそんなに変わらないと思います。
それにこっちの方が安いです。惜しみなくどんどん消費して練習できます。
さいごに
製図用というニッチな商品なので、こんなに高いの!?と感じる商品も多いです。
可能な限りお財布に優しく製図試験を乗り越えたいという思いは皆さん同じだと思いますので少しでも参考になれば幸いです。